転職の思考法を読んでの自分のキャリアと照らしわせ
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8月から積ん読*1していた「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」を読んだので、本の内容と自分を照らしわせてみる。
本自体は、転職するならわかっておくべき当たり前とかモヤっと思うことを言語化してくれているもので、転職とはそもそも何かベースで考えていてビギナーな自分には優しかった。
著者の北野唯我さんはワンキャリの役員みたい。就活の時はワンキャリでよくESと面接対策見たなぁ。
現時点で転職したいわけではない
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マーケットバリューの観点から
自分を取り巻くマーケットバリューには以下の3点と定義されていた。 - 業界の生産性 - 技術資産 - 人的資産
それを自分の照らしわせると...
業界の生産性
私はSIer(情報通信産業)にいる。この業界の生産性は、日本生産性本部の調べ*2だと、以下の通り。
多重受けのゼネコン構造でクリエイティブの極北言われている割にはそこそこの位置にある。
今後の成長性という点では?かも。ちなみに勤務先は前期の決算で過去最高益を達成している。
まぁそこそこと言ったところだろう。
技術資産
これは、私は技術者であるからわかりやすい。少しだけできるものを含めて、資格とか技能を書いてくと以下の感じ。
- 資格
- ベンダー機器
- 開発&運用
- Linux, Git, SQL, JavaScript, Java, COBOL
こんな感じで新卒の割には
色々できる。世をトキメクWeb系エンジニアの方々比べるとうんちだろうが。
ピュアな技術資産は同年代の中では中の上と言ったところか。
スキル自体の賞味期限もファンダメンタルなものばかりで長いだろう。レアなスキルか、と言われるといくらでも代わりの人間がいるスキルセットではある。
スキルのニーズは今は高い、特にセキュリティとか流行りだしね。
人的資産
正直、これは全くない。あるとしたら - 大学 - 優秀な同期と先生方 - 元バイト先のベンチャー - これまた大学の先輩なんだが、失職したら奴隷として雇ってはくれるはず
ここ開拓していくのが今後の課題。
キャリアの築き方
キャリアの種別
本ではまた、キャリアの構築を3パターンに分類している - プロフェッショナル型 - 士業等の専門職がこれに当たる、業界生産性と技術資産で勝負 - 業界出世型キャリア - いわゆる日経大企業の花形企業たち、業界生産性と人的資産で勝負 - ニッチスター型 - 著名人やニッチ産業、技術資産と人的資産で勝負
現職の職種はエンジニアだが、会社的には業界出世型のキャリアを構築することが求められているんだなと感じることが多い。技術資産は出世トラックに乗るための手段的な。
それがいいことか悪いことかわからないから辛い。自分が憧れているのはフルスタックエンジニアなんだけど、自分が向いているのは営業だとわかっているのもまた辛い。
年代別のストラテジ
また本では、20代では専門性を、30代では経験を取れと。専門性は陳腐化するが、経験は差別化できるものだと。
専門性と経験によって自分の市場での希少性が決まると。僕は希少性がないのでここ課題。専門性はこのまま勉強しろって感じ。
また普通の人ほど、ポジショニングで勝負できる経験が重要だと。これの重要性はわかるけど、それって末路NewsPicksおじさん*4だから嫌だなぁ。
自分を差別化するために
ラベリングすることを大切さを筆者はいう。
実感覚でもそうで、特に大企業では自分をラベリングしないとやりたいことが出来ないなと。自分はコレができる人材だとラベリングして、プロジェクト周りの人間にイメージを植え付けていかないと、「社内公募の移動に落ちたくそ!」みたいなことだけ言う待ちの人間になってしまう。
また、ラベリングすることによって自分の希少性をアピールしていかないと埋もれる。自分のラベリングを強固にしていく必要があるよね。*5
仕事における楽しみについて
これには2種類のタイプがあるって。 - Being型 - どんな状態でありたいか、どんな人でありたいか - Doing型 - 何をするか
これは本当参考になった。ほとんどの人間がbeing型だと書いてあって、慶応SFCで変人圧力をかけられ続け、何者か
にならないとの強迫観念を戦っていたので、みんなそんな意識高くないよねって。
自分と環境の状態が整っていないとパフォーマンスが出せないのは怠け者の言い訳だと思ってきたから、転職じゃなくてこの仕事へ姿勢の話が一番参考になった。