社会人一年目上半期決算
about
正確には上半期じゃないけど、社会人になって初めての決算(振り返りともいう)。
完璧なポエムである。
以下の記事の続編的な感じ。今の自分が何を考えているかの備忘。
このブログはフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。*1
入社する前
本当にこの会社でいいか最後まで悩んでいた。
じゃないと大学院入試なんて受験しない。結果的には院進しなかったので、指導教官には申し訳なく思っている。
悩んでいた理由
ただ単に、入社先が自分にとして居場所になるか、自分がベストパフォマンスを発揮できるか不安になったから。主にこんな理由で不安だった。
- SIerに対していい情報が全く入ってこない環境
- 漠然とした逃げなんじゃいのかという不安
- 今も思うんだが、何がこの不安感の原因なのか
- たぶん大企業に行くことは墓場的なSFC的価値観に毒された
- 周りに止められた
- 自分的には真人間だと思っていたけど、みんなに大企業で生きていけるタイプじゃないと言われ不安になった
結局は、自立した生活が送りたくて就職をした。
ここでいう自活した生活とは、自分の稼いだ金で衣食住をまかなうことである。
色々悩んでいたが、家を借りたり*3、身辺の変化があったり、卒論から解放されたりで、学生の身分を最後まで楽しんでいた。
4月
4月にあったことは入社式と研修である。研修の内容はコンプラらしいので、ザクっと書く。
入社式
既にみんなお友達が出来ていた。社風通りって感じであった。自分は勇気を出して隣の人に声をかけたが、話が弾まなかった。昼食に近くの席だった可愛い女の子と言った以外の記憶がない。
名刺もこの日にもらった気がする。少し身が引き締まった。
一般的な研修
初っ端の研修はいわゆるビジネス研修ってやつだ。インターンのグルワ的なことを2,3週間くらいやった。
この頃はまだ同期とその場のノリで飲みに行ったりする努力をしていた。
知り合った同期にはよく「君は変人だよね」って言われて喜んでいた。しかし4月も下旬になると、それは全く褒め言葉ではなく、笑い話としてラッピングされながら、ストレートにおかしい人と指摘されていることに気が付いて、ショックを受けた。
また、この研修は最後にグループでお互いを総括するのだが、これがキツかった。みんな健常者*4だから、もちろんオブラートには包んでいるのだが、こうだ。
- 自分を過信しすぎ
- 他人に冷笑的な点が隠せていない
- 自分がいいと持っているとは、必ずしも他人も喜ぶわけではない
概ね図星だし*5、みんな善意から指摘してくれたから嬉しかった*6。が、自分の恥部を堂々と展示されるとこたえた。 まぁ、端的にいうとナルシスト的な部分がバレた。
身辺の変化2が発生し、これも相乗効果でとてもこたえた*7。
このダブルパンチが今日まで尾を引いている。今までの自分の生き方が揺らいでしまった。
5-6月
専門知識の研修
ITの専門技能を身につける研修がずっと続いた。詳細はコンプラである。
もちろん古のアノ言語も習得した。
研修で一番楽しかったのは、幅の人がいて、会社で初めてバックグラウンドを共有した話ができたこと。研修の講師にも幅に詳しい人がいて、知った名前をたくさん聞けたことだった。
この頃から疲れてしまい、本格的に同期の付き合いが減っていく。同期たちは中を深めていたので、勝手に孤立感だけがつのっていった。 みんなでワイワイ駅まで帰る同期、オタク特有の早歩きで帰路を急ぐ自分って感じだ。
コレジャナイ感
ふつふつと感じていたコレジャナイ感がピークになったのがこの時期。なんか高校の延長戦を4年のブランクでやらされた感じの不快さだった。
- 自分とは違う同期のカルチャ
- ワンピース・インスタグラムなカルチャーだった。
- 自分はツイッタだし、dadaとかフォローしてゲラゲラ笑っているタイプ
- 溢れる真っ直ぐさ
- いい大学出て、友達もたくさんいて、恋人もいる
- かたや自分は変人扱いである*8
- 違いすぎる価値観
- こいつら自分が大企業入ったから上がりだと思ってるのかな的な
- もちろん自分の視野狭窄なんだけど、そう感じてしまった
- コンピュータへの愛
- みんな手に職つける・金が稼げそうってところでコンピュータなんだなと
- 他大学の情報系出身の人も、そこまでコンピュータを好きそうでなくてショックを受けた
そんなこんなで毎日が息苦しかった。
自分とは違う生き方・価値観の人は本当に楽しそうで、自然と同期と距離ができた。
情報処理安全確保支援士に合格して、ちょっと嬉しかった。が、勉強してた時の環境を思い出して悲しくなった。
7月
配属されてから
息苦しさから解放されたく、ずっと配属を心待ちにしていた。部署は年次が上の人が多く、また客先にも出ないので適度なゆるさだった。
自分が配属されて感じたギャップはこうだ。
良いギャップ - みんなバリバリ手が動く - インフラ系の仕事をやる部署だが、コードもみんな書ける - 先進技術の習得にも熱心 - 明るい閉塞感 - 全能感の塊みたいな人事を避けてきたら今の会社に流れ着いたので、このリズム感だよなと
悪いギャップ - 全く仕事を任せてもらえない - そこらのヤツと戦える程度の実力はあると思っていたのでショックだった - 本音と建前で、信用してもらえていない - やること(できることが)があまり無く、もどかしい - 自分の得意が生かせない - エンタープライズな部分に最適化されるような技能が自分にはないことを知る - 何ができて、何ができないのか、また分からなくなってしまった - キャリアパスが見えない - 何が善かますます分からんなった
というわけで、今は別の息苦しさと戦っている。評価される仕事がしたい、貢献したいってやつだ。
周りはすぐに嫌でも仕事できるようになるよというが、自分としてはお先真っ暗だ。
総括
つらつらと書いていたら、時雲間とまとまりもなくなってしまった。
今のこの自己相貌を逸している感じがよく表れている。
端的に言えば、自分の成果で承認されたい、社会包摂されたい、居場所が欲しいって感じである。