ド文系が理転してエンジニアになるまでに読んだ本10選
前書き
くそくそド文系だった私*1だが、大学ではなぜか情報系を専攻することになり、とても苦労した。以下に挙げる本のお陰で、今こうやってエンジニアとして就職できたと言っても過言ではない。
その時に勉強に使った本を書き残しておく。
なんとなくで情報系にきてしまった自分のような人のために。*2
本の紹介
私が独断と偏見でジャンル分けしたカテゴリで紹介していく。
思想と基礎の基礎
思想
魔法の世紀
ここは完全に趣味の領域なので、読み飛ばしてもらって構わない。
現代の魔性使いこと落合陽一の処女作。コンピュータの歴史から、コンピュータによって変革される社会と、落合陽一の提唱するデジタルネイチャーを説く。
情報系はいいものの、全く面白みを感じられなかった自分はこの本で、コンピュータの業績と可能性に夢を抱く。
この本を読むとコンピュータすげぇとなると同時に、サザーランドスゲェとなる。不真面目な私は計算機科学というイカした名前もこの本で知る。
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ちなみに初版はめちゃ貴重らしいが、私の蔵書は初版。
魔法の世紀の初版並みのレア冊数なんじゃねーかな https://t.co/3Hvu77pEUc
— 🤩✨おちあいよういち✨🤩 (@ochyai) September 18, 2018
基礎の基礎
入門!論理学
私と同様に不真面目な情報系の学生は、なんで論理学かと思うかもしれない。
コンピュータは0, 1の信号で動いている以上、論理学と密接な関係がある。論理学ってド・モルガンの法則の使うんだってこの本でなった。
ちなみに私がこの本を買った理由は、萩野先生の論理学の授業においてかれたからだが、萩野さんの説明の方が分かり易かった。
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アルゴリズムを、はじめよう
コンピュータとアルゴリズムも密接な関係がある。
これまたド文系脳の自分がアルゴリズムとはなんぞやって言うのに役立った。
情報処理試験の対策にもなりそう。
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プログラミング
Javascript
確かな力が身につくJavaScript「超」入門
もちろんプログラミングも全然できなかったので、入門書を読むたびに挫折していた。
そんな自分が理解しながら読破できた入門書がこれ。*3
これは本当に分かり易かった。
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お作法
リーダブルコード
みんなバカスカスカ手放しに絶賛するが、コードがある程度スラスラかけるようになってからでいい本。
チーム開発や、コードを人に読んで貰うとしたらって時のためのお作法が書いてある。
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Webとネットワークとセキュリティ
Web
ハイパフォーマンス ブラウザネットワーキング
Googleのエヴァンジェリストが自社の知見を交えながら、Webサービスが私たちの届くまでのネットワークについて記した本。
最近Twitterで話題の
「ブラウザを立ち上げてアドレスバーにURL打ち込んでEnter押してからページが表示されるまでに (裏側で) 何が起こっているかわかる限り説明してみてください」
って奴はこの本読めばだいたい説明できるようになる。モバイルネットワークまで章立てがあって、ちょっとマニアック。
初めて通読したオライリ本。この本がなかったら途中で情報系やめてた気がする。
ちなみに英語版はタダで読めるし、内容がアップデートされている。
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ネットワーク
完全マスターしたい人のためのイーサネット&TCP/IP入門
多くの人がマスタリング TCP/IP進めると思うので、私はこれを進める。
マスタリングTCP/IPだとちょっと分からないって人はこっちがオススメ。こっちの方がネットワークがどうつながっているかにフォーカスして話が進む。
私はこの本でnetstat
コマンドを初めて使った。
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セキュリティ
暗号技術入門
めちゃくちゃわかりやすい暗号技術の本。読み物としても面白い。この本を読んでいなくても、情報系やめていたと思う。
公開鍵暗号とか、TLSとかPKIとか一度は聞いたことがあるセキュリティの話がわかるようになる。良書。Bitcoinについても説明があって、Bitcoinがなぜ暗号通貨と呼ばれるかもわかったり。
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コンピュータアーキテクチャ
コンピュータシステムの理論と実装
電子回路から作っていき、テトリスが動くコンピュータを作ろうという本。
学部の授業でOS系もハード系も履修しなかった私が、最低限のコンピュータアーキテクチャの知識を見につけるために読んだ。ボトムアップでコンピュータを作っていく過程を終えるので、なんとなくコンピュータの動作がわかるようになる。
実際にコンピュータを実装しながら進めるのだが、途中で挫折した苦い思い出もある。
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文書作成
理転したということは、イコール卒業論文を書かないといけないことでもあった。
社会人になってもドキュメントや、仕様書の作成は付いて回る。
自分の考えを正確に相手に伝えるために以下の本を読んだ。
数学文章作法シリーズ
暗号技術入門と同じ結城浩先生の著書。平易な言葉と実例を交えて、正確で読みやすい・自分の考えを読者に伝える方法について指南される。
以前、このブログでも取り上げている。https://shuya.hatenablog.com/entry/2017/12/30/002222
指導教官を怒らせる前に、とりあえずは基礎編だけでも読んでおくことを進める。文章作成の作法がコンパクトに詰まっている。
推敲編を読むと、読みやすい文章作成のエッセンスをたくさん学ぶことができる。
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まとめ
ここに挙げた本は、ひょんな事で理転をし、強い技術者・研究者に囲まれた研究室生活で、周りの人と会話をできるようになるために読んだ本である。
パソコンがわからなくて肩身が狭い思いをしている人の助けになれば。(そして私にアフィ収入が入れば本望である。)